古紙回収の無料制度と機密処理について

古紙回収の無料制度と機密処理について

日本の古紙回収は、無料のものと有料のものがあります。古紙回収を無料で行えば、古紙がある程度多くなければ成り立ちませんし、古紙の買い取り価格がある程度安定していないとできないでしょう。最近は古紙の買い取り価格がやや不安定になっており、無料回収から撤退する業者も出てきました。利用する家庭や企業からすると、このような業者が減ってしまったとしても、古紙は回収してもらわなければならないため、無料回収してくれるところを探さなければなりません。

無料で古紙を回収してくれる業者が少なくなる流れができてしまうと、自然と無料で引き受けてくれたところも有料になってしまうかもしれません。それを防ぐのは、古紙の買い取り価格が下落しないようにすることでしょう。近年は古紙回収でビニールや金属類の不純物が入り込んでいると、リサイクルが上手くいかないために、買い取り価格が下落してしまう傾向があるようです。特に、古紙回収の20%を占める中国や東南アジアの輸出については、輸送費も含まれているため、買い取り価格の下落はリサイクル業界に大きな影響を与えます。最近では感染症拡大における相場の不安定さも原因として含まれているため、より一層の不安定さが見られます。

私たちにできることは、古紙回収の際にビニールや金属類などの不純物が含まれていないかチェックすること、そして古紙回収にならない写真や感熱紙、特殊な紙類を古紙のなかに入れこまないことです。古紙回収業者が手作業で集められた古紙のチェックを行うとはいえ、それは100%ではないでしょう。できるだけ高い数字に持っていくには、古紙を出す家庭や企業側の意識を高めていくことが肝要です。

現在、特に企業から回収した古紙については、個人情報や企業内だけで共有している情報を紙面に残している場合について、これらの文書を機密処理してくれる制度もあります。機密処理をする古紙だけを入れたダンボールは、荷ほどきされることはなく、そのままの状態で古紙溶解装置に入れられるため、文書が外に出ることもありませんし、従業員が実際に手にとることもありません。機密処理したあとの古紙については、溶解証明書が発行されるので安心して機密処理を任せることができるでしょう。

古紙をシュレッダーにかけていくには膨大な時間がかかりますし、シュレッダーから取り出した紙ごみもどうにかしなければならなりません。それを一気に解決してくれる機密処理の制度は、企業にとって頼もしい存在となります。

最新のお知らせ

  • [2021年02月23日]
    ホームページを更新しました。

  • [2021年02月23日]
    運営者情報を追加しました。